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日出RC会長 加賀山 茂 |
この度,2020-2021年度,日出ロータリークラブの第37代会長に就任いたしました加賀山 茂です。日出ロータリークラブの中でも,ロータリー歴が2年と少ないため,歴史ある当クラブの会長として実績を積み上げることができるか不安でありますが,会員の皆様や当地区の方々のお力をお借りして,最善の努力を尽くしたいと思いますので,ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。。
さて,2020-2021年度RI(国際ロータリークラブ)会長ホルガー・クナーク(Holger Knaack)氏のテーマは,「ロータリーは機会の扉を開く」(Rotary Opens Opportunities)です。英文は,「ロータリーは様々な機会を開く」ですが,日本語に訳す際に,テーマのロゴ・マークを考慮して,「ロータリーは機会の扉を開く」となったそうです。その後の新型コロナウイルス禍の実情を考慮するならば,三つの密を避けるためにも,また,透明性を確保するためにも,「ロータリーは,機会の扉を開く」という訳は,適切だったと思われます。
RI会長のテーマ「ロータリーは機会の扉を開く」の趣旨は,要約すると,ロータリークラブは,そのオープンな扉から入る人々に,ポリオ根絶のように大規模で歴史的なプロジェクトから地域社会でのささやかなプロジェクトや1本の植樹にいたるまで,無限の可能性の機会を与えてくれる。その機会を活かすために扉から出たロータリアンたちは,地域社会に奉仕するという重要な役割を果たすことになる,というものだと思われます。
このRI会長のテーマを受けて,2019~2020年度第2720地区の硯川 昭一ガバナーは,そのテーマをさらに具体化し,「ロータリーは無限の可能性:情熱で夢を未来に届けよう」を地区スローガンとし,ロータリーの原点に立ち返って,「各クラブは奉仕プロジェクトを検証し,広報は出来たか,持続可能であったか,確認する」よう求められています。
そこで,私は,RI会長テーマ,2720地区スローガンを踏まえて,「和らぎ睦びて事を論じ,次世代への奉仕活動を実践しよう」を2020-2021年度日出ロータリークラブのテーマとさせていただきました。
今回の日出ロータリークラブのテーマの前半部分は,日本を代表する考え方としてよく知られている「和の精神」の根拠となる十七条の憲法第1条の最も重要な部分である「上(かみ)和(やわ)らぎ,下睦(しもむつ)びて,事を論じるに諧(かな)うときは,事理(じり)自(おの)ずから通(つう)ず,何事(なにごと)か成(な)らざらん」から引用させていただきました。
この部分は,ロータリーソング「我等の生業」の歌詞の中にある「求むるところは平和(やわらぎ)親睦(むつび)」として,歌い継がれてきているため,皆様ご存じの通りです。
今回のテーマの後半部分は,RI会長のテーマの三つの扉の意味を以下の三つのプロセスとして解釈し,①和気あいあいとした親睦の場で,真剣な議論を行い,②職業倫理を向上させ,③次世代への奉仕活動を練り上げるという三つのプロセスで仕事を行うことと考え,ロータリアンが機会あるごとに扉から奉仕活動の実践のために社会に出て行き,職業倫理で培った能力を持って,次世代のための奉仕活動を行うという実践的な意味を与えることにしたものです。
具体的には,今年度の最重要奉仕活動として,日出町の小・中学校の先生方の中から公募によって意欲のある方を毎年3名を選び,教員研修として世界一との評判の高い「オランダ・イエナプラン研修」(春休み,夏休み期間のいずれかを選択可能)に,日出ロータリークラブが費用を全額負担して参加していただく。そして,研修に参加した先生方の成果によって,日出町の生徒のアクティブラーニング能力を全国有数となるように向上させ,世界に羽ばたく人材を要請していただくことを計画しております。
もっとも,新型コロナウイルス禍の影響で,実施は,来年度の春休み・夏休み以降になると思われますが,その準備に向けて関係機関とも連携して実現をめざす所存です。
新型コロナウイルス禍は,世界中に甚大な被害を生じさせていますが,「禍をもって福となす」という機会に転換することも可能です。インターネットを活用したWeb会議によって,私たちは,莫大な旅費と移動時間を節約することができるようになりました。
三つの蜜を避けたリアルな世界と,感染の恐れのない仮想世界とをうまく融合することによって,電子化で後れを取ったわが国も,また,ロータリークラブもこれまで以上の発展が期待できる機会が生まれてきています。この機会を逃さないよう,日出ロータリークラブも,その扉を常にオープンにしていくようにしていきたいと思います。
会員の皆様には,以上の趣旨をご賢察の上,ご協力を賜りますようお願い申し上げます。