自己紹介
1961年鹿児島県霧島市生まれの48才
鹿児島の大学在学中に2年ほどアメリカ カリフォルニアに留学
帰国後親に内緒で大学を中退しアルバイトをやっていたところ、それがばれて、地元選出の代議士の事務所に入れられました。そして1985年23才でダイワロイヤルの2号店霧島のロイヤルホテルに開業メンバーとして入社し、以後全国で展開するダイワロイヤルホテルズの開業プロジェクトのメンバーとして17のホテルの開業を担当し、浜名湖ロイヤルホテルへ18年勤務後2008年10月にここ別府湾ロイヤルホテルへ赴任いたしました。支配人としては9年目であります。
さて、当別府湾ロイヤルホテルは本年11月で20周年を迎えることとなりました。これも偏に地元をはじめ多くの皆様に支えていただいた賜物と感謝しております。
本題に入りますが・・
「ホテル」の語源はラテン語のhospes(旅人)であるといわれています。その旅人を手厚くもてなすというのがhospitality、同じ手厚くあつかうのでも対象が旅人ではなく病人である場合はhospitalとなります。日本で最初のホテルは1860年に横浜に開業しました。以後1890年には有名な「帝国ホテル」が日本における社交場として、国の融資も受け開業しました。
ホテルは当然宿泊する施設でありますが。特に地元では結婚式の会場としての認識も高くありますので、結婚式についてお話したいと思います。当ホテルも開業以来3,500組くらいのカップルが挙式を挙げられました。一時は県下1番の組数を誇っていましたが、近年は、ハウスウェディングなどの専門式場多く建ち、押されているのが現況です。全国では一時期に比べ、ホテルウェディングが復活してきましたが、大分県はまだまだホテルより専門式場の需要が多い県であります。
そこで、本物のホテルウェディング良さをどのようにお客様に伝えるかがポイントとなります。一番基本になるのはホテルの語源でもある「ホスピタリティ」の精神が差別化となります。満足だけではなく、感動していただくことが真のホスピタリティであるし、結婚式という人生の一大イベントを創り上げ、本人と喜びを分かち合う。本人と同じ気持、もしくは本人以上の気持を込める。そして専門式場のように結婚式が終わってさよならなんてしたくありません、結婚式から生涯のおつきあいをはじめて行けるのがホテルブライダルの良さだと思います。
昨今、安い商品でなければ売れず高級な商売は淘汰させているように見えます。しかし、「安かろう悪かろう」ではお客さまは二度と戻ってこられません。ユニクロ、マクドナルドなどに代表されるように、気持ちの良いサービスと清潔な心地よい空間を作り上げ、お客様の口コミにより評判が広まりそしてリピートしていく良いスパイラルを作り上げているのです。
我々の業界は、お客様満足と経費原価のバランスが一番難しいとされています。しかし、それを見事に調和させているのが勝ち組の施設です。その根源がホスピタリティの精神であり、それを具体化しているのが「笑顔」であり心をこめたおもてなしなのです。見えるもの(製品)と見えないもの(サービス)を組み合わせて顧客の為に商品を提供するのが、これからのビジネスモデルとなりうるでしょう。
ホテルはかしこまって、型苦しいとか、ここは田舎だから・・・という声を良く聞きます。ホテルの敷居が高いのは田舎だけでなく東京でも同じです。当然ホテルも敷居を低くし、だれでも使いやすくする必要はあります。しかし、ホテルという空間に期待し、心地よい緊張感を楽しみに来られているお客様も多くいらっしゃいます。その期待も裏切らず品格をもちながら地域社会に溶け込み、地域の新しい文化の発祥の基地となることが使命と考えます。
ホスピタリティの心はロータリーと同じ「奉仕の心」と「わかちあいの心」です。お客様の喜びを自分のよろこびとして、「お客様の為に何かしてあげたい」を具体的行動にうつせるよう努力していきたいと思います。
以上