事務局 〒879-1506 | |||
大分県速見郡日出町3904-6 | |||
医療法人 久寿会 鈴木病院 | |||
TEL:0977-73-2131 FAX:0977-73-2132 | |||
会長 | 山 田 滋 彦 | ||
副会長 | 上 野 公 則 | ||
幹事 | 鈴 木 貫 史 | ||
広報委員長 | 佐 藤 英 隆 |
山田 滋彦
皆様、今晩は。この連休は如何でしたか? 9月17日予定の日出ロータリー旗争奪少年野球大会も台風15号の影響で雨となり、残念ですが連続中止となりました。これも自然の天候状態でありまして、仕方ないものと思っています。
今日現在、台風15号が接近中で大雨、土砂災害、河川の氾濫に対して影響を及ぼしていまして、大分県、宮崎、東海地方は特にこれからも注意が必要ですので、皆様方これから明日にかけて災害には十分気をつけて下さい。
また先週日出町川崎で起きたスーパーの駐車場のワゴン車より行方不明になった2歳の幼児ですが、未だ捜索が続き解決しなくて、一般公開して市民の皆様に協力を求めています。日出警察署の方々は大変でしょうが早期の解決を願いたいものです。
一昨日の18日にRI2720地区の今年度の職業奉仕セミナーが熊本の県民交流館パレアであり、秋吉奉仕プロジェクト委員長と出席し勉強して参りました。高速道路の帰路では一時的なゲリラ豪雨で前が見えない位の状態で秋吉会員には運転に神経を使わせてしまいましたが、お陰で無事事故もなく帰ってきました。このセミナーの報告は来月の職業奉仕月間でして頂きたいと思います。
本日は新入会員の本多和夫会員の自己紹介を兼ねた素晴らしい卓話を後程拝聴したいと思います、本多会員よろしくお願いします。
これで会長の時間を終わります。
湯布院RC | 9月28日(水) | 『早朝例会』の為、6:30~「山崎グランド」へ変更 |
10月5日(水) | 『別府近隣7RC親睦ソフトボール大会』の為、 10月2日(日)9:00~野口原グランドへ変更 |
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10月19日(水) | 『家族親睦例会』の為、10月22日(土)14:00~福岡へ変更 |
米山奨学生 張 瑜さんへ 奨学金を手渡す山田会長 『現在、大学院の受験中です。 頑張ります。』(張 瑜) |
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皆様、今晩は。この度、ロータリークラブに入会させていただきました、私、本多和夫と申します。まずは改めて、自己紹介させていただきます。年齢は、現在45歳。別府市石垣東で産婦人科を開業しております。出生地は、別府市。小学校は亀川の上人小学校を卒業し、中学は大分の大分大学附属中学校へ通いました。その後、別府青山高校で高校生活を過ごしました。
高校時代は演劇部に所属し、1年生の時には家庭内暴力をテーマとした不良高校生役で主役を務めさせて頂き、県大会で優勝を経験させていただきました。
大学は久留米大学ですが、大学時代は6年間、バレーボールをやっていました。大学時代の記憶は部活後に、ほとんど毎日飲みに行っていた事くらいしか思い出せません。
平成2年に大学を卒業した後は、大学の出張病院を転々とした後、平成16年に今の診療所を開業しました。以後、病院の3階が自宅ということもあり、過度の出不精、運動不足で、お腹の脂肪ばかりがたまっております。
普段は、ほぼ100パーセント女性を相手に一対一で診療を行っておりますので、このように男性を前に、また大人数を対象にお話を差し上げるとなると普段とは少し勝手が違い、何をお話差し上げようかと思案いたしましたが、今日は普段、当院で行っているコミュニケーショントレーニングを交えながら、円滑なコミュニケーションについてお話させていただこうと思います。
ではまずいきなりでございますが、これより、脳を活性化させるトレーニングを皆様に挑戦していただきたいと思います。まずお隣の方とじゃんけんが出来るようにペアになってください。そして、まずじゃんけんをして、勝った方が1番さん、負けた方が2番さんと、決めてください。では、どうぞ、じゃんけんをしてください。順番が決まりましたところで、これから「後だしじゃんけん」というものをしていただきます。
ルールは、こうです。私が「じゃんけん、ポン、ポン」と二回時間差をつけて手拍子を打つので、それに合わせて、最初のポンで、1番さんが、ぐー、ちょき、ぱー、のいずれかを自由にだして、二回目のポンで2番さんが1番さんに負けるように出していただくという「後出し後負けじゃんけんトレーニング」です。ここまでの説明でおわかりにならない点はございませんか?(わからない方に補足してください)
では、確認の為、2番さん手を上げていただいてよろしいですか?
「はいでは、必ず後だしで、負けてください。まいります。じゃんけんポン、ポン。はーい、では今度は、1番さん手を上げていただいて、今度は1番さんが後だしで、負けてください。」
まいります、じゃんけん、ポン、ポン。はい、ご参加ありがとうございました。
さて、このトレーニングは単に、脳の活性化だけを目的にしているのではなくスタッフに対して「身に付いているクセは、良くも悪くも変えにくい、長年同じ仕事をしていると、知恵も付くけど癖もつくよ・・しかも、新しいことは、意識しないと入ってこないよ」、という指導に使っています。
じゃんけんはみなさん、子供のころからされておりますので、ほぼみなさんのDNAに組み込まれているといっても過言ではない訳でその習慣を瞬時に変えることが難しいことを実感してもらい「知っている、わかっている」を「できている」に変えるのは、自分の意識なのだと話しています。
私の職場は産婦人科という24時間体制で動いているので、全員が集まって、しかも、長い時間の研修は難しいためこのようなリフレッシュも兼ねたミニトレは、案外効果的だと思います。
さて、ここからは第一印象についてお話させていただきます。人が人に初めて会ったときに、抱く印象を第一印象と申しますが、この第一印象は、見た目(目から入ってくる情報)聞こえ(耳から入ってくる情報)話の内容の三つから形成されておりこの三つを足すと100%とすれば、皆さんの感覚ではそれぞれが第一印象に影響を与えるパーセンテージは何パーセントずつだと思われますか?(皆さんにきいてみる皆さんの意見をきいてから)様々なご意見ありがとうございました。
さて、その第一印象についてアメリカのカリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)の心理学名誉教授で、コミュニケーションの分野では有名なアルバート・メラビアンという人物がいるそうなのですが、彼によると、次のような数字をあげています。第一印象で言っている言葉と、態度として、とっている口調や表情に矛盾が発生する場合、影響を与えるそれぞれのパーセンテージは見た目 55%、聞こえ 38%、話の内容 7%です。
私は、この数字を知ったときには「話の内容は重要ではないのではないか?」と疑問に思いましたが、裏を返せば、「どんな重要な話も見た目や聞こえが悪ければ、信じてもらえない」という意味にも受け取れ、さらに近頃聞いた話で、今話題の、なでしこジャパンの佐々木監督は「選手の前に立って話をする前には、まず、鼻毛が出ていないかをチェックする。なぜなら、大切な話をしていても、鼻毛が出ていては、選手は、鼻毛が気になって話を聞けないからだ」とかこうした話からもあまり、見た目や聞こえを意識していませんでしたが、第一印象に限らず人は、言葉を言葉として受け取るだけでなく、言葉に伴う相手の表情や態度、口調・声から雰囲気を受けとるということを、意識をするようになりました。
第一印象の話を更に続けますと、第一印象は、「初頭効果」といって白い壁に赤いペンキをぬるようなもので、のちほど上から印象を塗り重ねても、最初の印象が良ければその後何か失敗があっても「あの人に限って」と好意的にかばってくれますが、最初の印象が悪いとその後の印象の挽回には、時間がかかり、少しでも失敗すると「やっぱりな」と否定的に取られかねないという話もあります。なので、近頃では、「イメージコンサルタント」という印象をマネジメントする職業が出てきているように第一印象をはじめ、イメージというものは持たれるものじゃなく、与えるもの、コントロールするものになってきていると感じます。
さて、ここからは実際に、印象を左右したり、コミュニケーションに影響を与える態度についてお話を進めて参りたいと思います。
実は、以前自分では、全く意識していなかったのですが、ある患者さんが看護師に「先生が自分を見て話してくれないけれど、自分の状態はよくないのか?」と声掛けされたことがあってコミュニケーションのプロにきくと、最近の病院での不満アンケートでは、全国的に「医師がカルテ入力などパソコンに向かうことも多くこちらを向いてくれない」というのが上位にランクインするそうで自分も気づかないうちに横顔で接してしまっているのかと「ハッ」といたしました。その時、聞いた話ではなんと、人は、横顔に話しかけていると15秒くらいで話す意欲を失ってしまうらしく、新入職員の離職率が高い職場は、先輩や上司が顔を向けて挨拶をしてくれないことが離職のきっかけになったなどとの話もあり、相手からすれば身体の向きは心の向きととらえられるのだなと思いました。
気になる話としてはメールを打っている姿も実は、横顔以上に相手を無視している状態になり、話す意欲を低下させます。近頃では、メールに夢中になるあまり、子供の呼びかけにも顔を向けない母親が増えているとか、そんなことを続けていると子供は徐々に母親に話す意欲を失っていき、果ては、他人への話す意欲を失っていくという話もあり、非常に気になるところです。
さて、ここまでは、きく態度、特に身体や顔の向きについてでしたが、ここからは、アイコンタクトの効果についてお話をさせていただきます。昔から、
目は口ほどに物を言うとか、目は心の窓だとか、目の重要性をとく、言葉がたくさんあるように、コミュニケーションにおける目の役割は大変大きいと実感しております。というのも、近頃、医療現場で感じるのは、「ただ単に耳に話したことは忘れられやすいが、目にきちんと話したことは、きちんと伝わりやすく、また、記憶にとどまりやすいということです。特に記憶があいまいになりがちな高齢者に対しては「聞いていない、もらっていない」などと、トラブルに発展しないためにも目に話す意識が必要で、詳しい内容まで思い出せなくても、「先生が親身に目を見て話してくれた」との記憶がトラブルを防いでくれたりもしたからです。
なので、当院では医療現場におけるリスクマネジメントの基本は「アイコンタクト」からだと実践しています。さらに、ここからは自分が気をつけている、スタッフとのコミュニケーションについてお話いたします。医療はチームワークなので、スタッフのモチベーションを維持し、円滑な関係を築くためには、まずは、積極的に3かけを実践しています。3かけとは、○○さん、と呼びかけ、おはよう、と声かけ、昨日はお疲れ様と言葉がけるといったものです。この3かけは日常生活の中でも意識して行っており、3かけは、円滑なコミュニケーションにとって大切な心がけだと思います。
つぎに、スタッフに、よりよい返事「はい!」をさせる為に、自分の呼び方に気を付けています。これは、部下は、上司の呼び声で機嫌を察するという話を聞いてからで、部下の返事は、上司の声の跳ね返りとかなり意識します。こうして、日々、コミュニケーションを意識しているのはコミュニケーションは、年齢を重ねればうまくなるかというと、私の場合、残念ながらそうではないだけに、常に意識し続けることが、仕事柄欠かせないからです。
今日は、現在当院で取り組んでいて、自分も意識して、実践しているコミュニケーションスキルについてお話させていただきました。途中、ご協力を仰ぐ場面もあって、ご面倒をおかけいたしましたが、ありがとうございました。
今後入会させていただきました、ロータリークラブで、皆様とのコミュニケーションもしっかりととらせていただき、勉強させていただきたいと思っております。入会にあたり、ふさわしい卓話だったかは、さだかではございませんが、不慣れな身に免じてお許しいただければありがたいです。
このような機会を与えていただきまして、ありがとうございました。