委員会報告

　　１０月２日（土曜日）大神漁港 青年部との交流会について
　　別府市近隣７ＲＣ親睦ソフトボール大会について　　　　　　秋吉尚康会員

①１０月２日（土曜日）大神漁港 青年部との交流会についてですが、午後６時からとします。少し前に鈴木病院に集まって下さい、秋吉輪業からワゴン車を出します。
　
②別府市近隣７ＲＣ親睦ソフトボール大会の件ですが、最終結論は９月２４日（金）に決まります。
　

感染症について

はじめに

　みなさん今晩は、第五波も少し落ち着きをみせていますが・・今日の大分県の感染者数は２８人でした。
今日は、感染症とは、またその消毒薬、それから人類とウイルスの歴史などの話です。

感染症とは・・病原体で症状がでる病気

　まず感染症とは、病原体（病気を起こす小さな生物）が体内に侵入して症状が出る病気です。そこで病原体を分類すると病原微生物と寄生虫に分類されます。病原微生物は、ウイルス、細菌、リケチア等です。
　一方寄生虫（寄生虫は、宿主なしでは、生きていけません）とは、原虫　吸虫類　線虫類があります。線虫類では、アニサキスの幼虫が、アジ・サバなどの魚介類に寄生します。数時間後に腹痛吐き気嘔吐などの症状が出ます。この図は、実際に人の周にいる病原微生物です。ウイルスから原虫まで・・その中でマイコプラズマは、風邪、肺炎、気管支炎などを引き起こします。
　おもしろいことに細菌ですが、細胞壁がないので抗生物質が効きません　マクロライド系の抗生剤、ミノマイシンが効きます。８歳以下のこどもに服用すると歯が黄色になり永久歯に黄色の線が入りますので原則使ってはいけないようになっています。
　話がそれましたが病原性微生物を代表してウイルス、細菌のお話を致します。ウイルスはこの様に膜を持つ物と持たない物があります。膜のことをエンベロープと言います。脂溶性の外膜で（タンパク質）で出来ています。膜のないウイルスは、たとえばノロウイルスなどは、アルコールなどに対して消毒抵抗性が見られます。
　一方、膜のあるウイルスたとえば、コロナ、インフルエンザウイルスは、消毒が出来やすいと言われています。細菌の核には、ＤＮＡとＲＮＡが詰まっているところが酸性を示すことから核酸と呼ばれています（核酸にはデオキシリボ核酸(DNA)とリボ核酸(RNA）の2つがあり、DNAは、「親から子へ、細胞から細胞へ」性質を伝える遺伝子の本体として働いており、RNAはDNAの情報に基づいてタンパク質を合成する働きを担っています。)リボソームは、たんぱく質を合成する場所といったところでしょうか？細菌は細胞壁という壁があります。人間の細胞にはありません。この違いが非常に大切です。抗生剤を服用しても人間の細胞にダメージを与えないわけです。また細菌は、ＤＮＡとＲＮＡ両方持っています。一方ウイルスは、いずれか一つしかありません。その辺も大きな違いですね。増殖の仕方です。細菌は自力で増殖できますが、ウイルスは他の細胞に入らないと生きてはいけません。１個のコロナウイルスから１００個のコロナウイルスが、増殖放出され人の体内で感染が拡大されます。
　

感染予防について

　次ぎに感染予防についてですが、ＷＨＯは、一般に、５分間の会話で１回の咳と同じくらいの飛末（約3,000個）が飛ぶと報告しています。感染ルートですが、接触感染としてインフルエンザウイルス・飛沫感染として百日咳（百日咳菌によって感染します。激しい咳あります。感染から１００日かかるのでこの名前が付いたようです。）・風疹（３日はしか結構感染力強い妊婦さん）・おたふく風邪（流行性耳下腺炎）などまた空気感染として麻しん（はしか）・水痘（水ぼうそう）・結核・経口感染としてノロウイルス（急性胃腸炎の原因菌です。）昭和４３年にアメリカのオハイオ州ノーウオークと言う町でウイルスが検出されたのでその地名を取ってノロウイルスになったようです。
　感染した人から感染する可能性としては、新型コロナウイルスでは、発症の２日前から発症後７～１０日間程度は、十分気をつけなければなりません。特に、発症の直前・直後でウイルス排出量が高くなるため、感染する可能性があります。
　次ぎに変異株について　変異とは・・ウイルスが増殖する際、ウイルスの遺伝情報（新型コロナウイルスの場合はRNA) が書き換わることがあり、これをウイルスの変異といいます。伝播性や、病毒性、免疫逃避や耐性獲得があり進化します。

消毒薬について

　変異株より身を守るために、消毒があります。
　消毒・・細菌やウイルスの感染力を低下させ、無毒化します。
　殺菌は、細菌を死滅させます。ただし死滅させる菌の種類や量に定義はないようです。
　次ぎに滅菌です。ハイレベルの消毒です。すべての菌を（微生物やウイルスなど）を死滅させ除去する。菌の残量が１００万分の１になることをもって死滅させる事です。
　除菌の意味は、「菌を取り除く」ことです。「殺菌」することも除菌に含まれますが、医薬品や医薬部外品以外では「殺菌」を謳えないので、この表現がよく使われます。
　抗菌は、抗菌の意味は、「菌の増殖を抑制する」こと、つまり菌が住みにくい環境をあらかじめつくることを意味します。
　手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで１/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の１に減らせます。
　熱水は、食器や箸などには、熱水でウイルスを死滅させることができます。だいたい８０℃の熱水に１０分間さらします。
　塩素系漂白剤（次亜塩素酸ナトリウム）は、テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。
　次ぎに洗剤（界面活性剤）　テーブル、ドアノブなどには、市販の家庭用洗剤の主成分である「界面活性剤」も一部有効です。
　アルコールは、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。
　換気　新型コロナウイルス等の微粒子を室外に排出するためには、こまめに換気を行い、部屋の空気を入れ換えることが必要です。室内温度が大きく上がらない又は下がらないよう注意しながら、定期的な換気を行いましょう。窓を使った換気を行う場合、風の流れができるよう、２方向の窓を１時間に２回以上、数分間程度、全開にしましょう。
　
　

人類とウイルスの歴史

　最後になりましたが。人類とウイルスの歴史
　西暦１００年代　ローマ帝国で疫病が、流行５４０年代ビザンツ帝国とその周辺でペストが、１５２０年　中米のアステカ王国で、その後天然痘の流行１８４０年ロンドンでコレラの大流行。１９１８年スペイン風邪が流行全世界で５０００万人亡くなったとも言われています。
　１９８０年代～エイズの世界的蔓延、２００３年ＳＡＲＳ（重傷急性呼吸器症候群）、２００９～１０年新型インフルエンザの流行、２０１２年　ＭＥＲＳ（中東呼吸器症候群）。そして現在進行中２０２０年新型コロナウイルス感染症が、世界的に流行に至っています。

おわりに

　感染対策は当たり前ですが、自分自身を守る意識。それは生活面においては、睡眠食事適度な運動し免疫アッップ。また、こまめに消毒して三密の回避をしていきましょう。
　国も新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しています。何とか拡大を抑え１日も早く収束することを祈っています。

参考文献

・感染症とは何？ これからの衛生管理　大幸薬品株式会社様より
　https://www.seirogan.co.jp/

・ウイルスと細菌のちがいについて 大衛株式会社様 お役立ち情報より
　https://amethyst.co.jp/

・細菌ウイルスの構造 解剖生理学攻略ページ様より
　https://www.facebook.com/MirakurutsubuyakiFan/

・エンベロープのウイルスの特徴 花王株式会社様より
　https://www.kao.com/jp/

・新型コロナウイルス変異株　ＷＨＯ世界保険機構まとめ ＮＨＫ様より
　https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/newvariant/

・新型コロナウイルスは、石けん（界面活性剤）でぼろぼろに分解される様より
　https://king.mineo.jp/reports/67749