事務局 〒879-1506 | |||
大分県速見郡日出町3904-6 | |||
医療法人 久寿会 鈴木病院 | |||
TEL : 0977-73-2131 FAX : 0977-73-2132 | |||
mail : jimu@suzuki-hp.or.jp | |||
会長 | 加 賀 山 茂 | ||
副会長 | 佐 藤 雪 | ||
幹事 | 秋 吉 尚 康 | ||
公共イメージ委員長 | 佐 藤 英 隆 |
例会日 | 火曜日 | 19:00 | |
会 場 | 日出町 | ホテル&リゾーツ別府湾 <ハイブリッド例会> |
■出席報告 | 吉弘秀二会員 | ||
会員総数 | 18名 | ゲスト | 0名 |
会員出席数 | 14名 | ビジター | 0名 |
会員出席率 | 58.8%(14/17) | 出席者数 | 14名 |
前々回出席率 | (3月23日) 70.6%(12/17) |
修正出席率 | (3月23日) 70.6%(12/17) |
100%連続回数 | 0回 | 100%通算回数 | 375回 |
出席免除会員 | 山田滋彦会員、上野公則会員 |
● メイクアップ | |
事前 | |
事後 | |
● 欠 席 | 永井雅充会員、佐藤貴代会員 田村 悟会員、上野公則会員 |
点鍾 | 19:00 |
ロータリーソング | 我等の生業 |
ゲスト | |
ビジター |
日出RC会長 加賀山茂
青少年奉仕活動としての子ども食堂の運営・支援
日本社会は,世界のような大富豪もいない代わりに,貧困もなく,総中流社会あると多くの日本人が信じてきた。しかし,多くの子どもが貧困に苦しんでおり,一億総中流という考え方は,神話に過ぎない。
2006年7月,経済協力開発機構(OECD)が,日本の相対的貧困率(全世帯の所得の中央値の半分以下の世帯の割合)がOECD諸国の中でアメリカに次いで第2位であると報告した。これは,日本人に衝撃をもって受け止められ,マスメディアにおいても報じられた。
厚生労働省の調査によると,日本では,相対的貧困(年収122万円以下)が全人口のうちに占める割合は15.7%。日本人の約6人に1人が貧困層に該当する計算になる。
しかも,母子家庭の相対的貧困率(66%)は,両親と子どもの核家族世帯,および,三世代世帯の貧困率(11%)に比較して突出して高い。
なお,母子世帯の平均年収は212万円(一人当たり81.3万円)であって,母子家庭の約7%が生活保護にかかっていると推定されている。
親が貧困だと「子どもに温かい環境」与えることができない。低所得の世帯に子育てに困難をかかえる親が偏っていることは明らかとなっている。
国民健康保険の被保険世帯の19%が保険料を滞納している。滞納が続くと,保険証が取り上げられ,「被保険者資格証明書」が発行される。証明書では医療費はいったん全額負担となるため,医療を受けることをためらい,治療がおくれて死亡するケースも報告されている。
児童相談所で「児童虐待」として保護されたケースのおける家庭の状況を分析した結果では,「生活保護世帯」,「市町村税非課税」または「所得税非課税」世帯が半数近くを占めており,低所得の世帯(特に,ひとり親世帯,および,二人親世帯でも父親の職が安定的でない世帯)にネグレクトを含む「児童虐待」が多く発生していることがわかる。
OECDが3年ごとに行う「学力到達度調査(PISA調査)で,日本の15歳の子どもの数学,科学,独海力の成績は,年々低下してきている。その原因として,同時に行われている調査によって,日本の子どもの親の貧困化(貧困に伴う親の学歴の相対的低下)が進んでいることが原因の一つだとされている。
OECDの「生徒の学習到達度調査」では,「学校ではのけ者にされているかんじている」「学校は気後れして居心地が悪い」といった設問に対して,日本の子どもは他国の子どもに比べて圧倒的な割合で「とてもそうだと感じている」「そうだと感じている」と答えている。
そう答えたのは,「ブルーカラー」の親を持つ子どもたちであり,「ホワイトカラー」の親を持つ子どもたちは,逆に,「全然そうとは感じていない」と答える子供が多かった。
家庭の貧困は,子どもが非行にかかわってしまう確率をも高める。2004年,全国の少年院における新収容者の出身家庭の生活水準を見ると,富裕層が2.8%,普通層が69.8%,貧困層は27.4%と,実に3割近くの少年院生が「貧困状態」陥っていたという。
また,少年がかかわった犯罪の度合いが重いほど,その少年が貧困世帯出身である確率が高い。ここで注意しなければならないのは,「貧困層の子どもは危ない」などというステレオ・タイプを創るべきではないことである。
子どもを非行に走らせてしまうような家庭に支援の手を差し伸べることが必要だということである。
子どもの貧困は連鎖し,大人になってからも,不利な状況が続く。すなわち,子ども期に貧困であることの不利は,子ども期だけで収まらない。この不利は,その子が成長し大人になってからも持続し,一生,その子につきまとう可能性がきわめて高い。その理由は,図示化すると,以下の通りである。
子どもは,将来を担う大切な宝である。
私たちは,子どもたちが誰一人取り残されることなく,右のような3つの資質(社会奉仕力:人を大切にする力,自己肯定力:自分を育てる力,失敗肯定力:チャレンジする力)を持つ市民へを育てる責務を負っている。
これらの力を育てることを阻害する最大の要因が子どもの貧困だからこそ,私たちは,子どもの貧困を止めなければならないのである。
日本の貧困に対する社会支出(GDPの0.75%)は欧州諸国,欧州諸国(GDPの3%前後)に比べて極端に低い。また,日本の教育支出(GDPの3.4%)も,欧米諸国(GDPの5~7%)に比較して非常に少ない。
日本の社会政策には,「子どもの貧困に対する施策がほとんど欠落しており,また,教育政策においても,他国に比べると最低レベルの支出に抑えられている。したがって,政府に任していたのでは,子どもの貧困を救済することはできない。
子どもの貧困率が高い母子家庭(17人に1人は母子家庭で育っている)に対する日本の政策(児童扶養手当)は,貧弱なだけでなく,むしろ,縮小傾向にある。保育所の数も十分ではなく,教育に対する支援も貧弱である。
第1に,子どもの基本的な成長に関わる基本的衣食住,少なくとも義務教育,そして,ほぼ普遍的になった高校教育のアクセスをすべての子どもが享受すべきである。
とりわけ,子どもの成長に不可欠の「食」について支援をすべきであり,子ども食堂の運営・援助をすべきである。
第2に,たとえ「貧困をなくすこと」を達成することが不可能だとしても,それを「いたしかたがない」と許容するのではなく,少しでも,そうでなくなる方向に向かうように努力するのが奉仕活動を最も大切にするロータリークラブとしてあるべき姿勢であろう。
「衣食足りて礼節を知る」というのは本当である。居場所もない上に,空腹では学習する意欲すら生じない。勉強をしなさいという前に,子供の腹を満たしてあげねばならない。勉強しろというのは,その後の問題である。
従来は,食事は,人間の栄養源として捉えられてきた。しかし,現在では,食事に含まれるたんぱく質を中心にして,食事が人間の体のすべての部分を作り上げていることこと,すなわち,食事が人間の肉と血を作り上げていることが明らかとなって
したがって,子どもに食事を提供することは,直接に子どもの体を作ることに,間接的に子どもの心を育てることに貢献していることになる。
子ども食堂を運営して,お腹を空かした子どもたちに食事を提供することは,SDGsの第1目標(貧困をなくそう),第2目標(飢餓をゼロに),第3目標(すべての人に保険と福祉を),第10目標(人や国の不平等をなくそう)に貢献する。それだけではない,子ども食堂に無料塾を併設すれば,第4目標(質の高い教育をみんなに)や,そこでの話し合いを通じて,第5目標(ジェンダー平等を実現しよう)にも貢献することができる。
さらに,子ども食堂の献立の材料を地域の産物に限定するならば,第14目標(海の豊かさを守ろう),第15目標(陸の豊かさも守ろう)にも貢献することができる。
そればかりではない,子ども食堂で育った子どもたちは,SDGsの精神を体現し,ゆくゆくは,SDGsのすべての目標を達成してくれるに違いない。
子ども食堂の運営は,次世代を担う子どもたちの誰一人も取り残されないというSDGsの最重要部分を実現する試みであり,ロータリークラブの青少年奉仕の中でも,もっとも重要な奉仕活動として位置づけられ,実践されるべきものと考える。
今回のIMでは,子どもの貧困をなくすためのロータリークラブの支援策として,子どもの物理的な成長ばかりでなく,精神的な成長に欠かすことのできない,栄養のある食事を提供する方法について,特に,食品ロスをなくし,地産地消の精神に則った食材を使った献立(玄米おにぎり,味噌汁,番茶のみ)の子ども食堂を運営することを提案したい。
・阿部彩『子どもの貧困-日本の不公平を考える』岩波新書(2016)
・石井正子編著『甘いバナナの苦い現実』コモンズ(2020/8/30)
・大川繁子『92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て』実務教育出版 (2019/9/11)
・落合陽一『2030年の世界地図帳-あたらしい経済とSDGs,未来への展望-』SBクリエイティブ(2019/11/22)
・筧裕介『持続可能な地域の作り方-未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン』英治出版(2019/5/10)
・蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書 (2020/8/20)
・鳫 咲子『給食費未納~子どもの貧困と食生活格差~』 (光文社新書)
・木村泰子『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方」』青春出版(2020/11/20)
・成元哲「コロナ禍の子ども食堂――食卓をめぐるソシアビリテの変容」『特集 コロナと暮らし-対策の現場から』現代思想48巻10号,青土社(2020/8/1)
・田淵俊彦=NNNドキュメント取材班『発達障害と少年犯罪』新潮新書(2018/5/16)
・西 剛志『脳科学者が教える子供の自己肯定感は3・7・10歳で決まる』PHP研究所(2020/4/2)
・福岡伸一『生命と食』岩波ブックレット(2008/8/6)
・福岡伸一『できそこないの男たち』光文社新書(2008/10/20)
・藤原辰史『給食の歴史』岩波新書(2018)
・幕内秀夫『子どもをじょうぶにする食事は,時間も手間もかからない』ブックマン社(2019/10/10)
・南博=稲場雅紀『SDGs-危機の時代の羅針盤』岩波新書(2020/11/20)
・リヒテルズ直子『手のひらの5円玉-私がイエナプランと出会うまで-』ほんの木(2020/10/21)
・L・ランダル・レイ(中野 剛志=松尾 匡・解説, 島倉 原=鈴木 正徳・訳)『MMT現代貨幣理論入門』東洋経済新報社 (2019/8/30)
湯布院RC | 4月20日(火)の例会は4月18日(日)地区研修協議会 リモート会議参加へ変更します |
4月27日(火)の例会は休会します | |
5月 4日(火)の例会は休会します | |
中津平成RC | 4月22日(木)の例会は12:30~ヴィラルーチェへ変更します |
大分南RC | 4月23日(金)の例会は休会します |
4月30日(金)の例会は休会します | |
大分臨海RC | 4月26日(月)の例会は休会します |
大分RC | 4月27日(火)の例会は休会します |
大分中央RC | 4月27日(火)の例会は休会します |
中津中央RC | 4月27日(火)の例会は休会します |
5月 4日(火)の例会は休会します | |
大分城西RC | 4月28日(水)の例会は休会します |
大分東RC | 4月29日(木)の例会は休会します |
宇佐RC | 4月29日(木)の例会は休会します |
別府RC | 4月30日(金)の例会は休会します |
佐藤 雪会員(T): | 松山英樹選手のマスターズ優勝にニコボックスします。 [ハイブリッド例会で初めてのニコボックスになりました] |
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佐藤英隆会員(S): | 皆さんもご存知のように松山英樹選手は4月8日~11日にオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(米国・ジョージア州)で行われたPGAツアーメジャー大会「マスターズ・トーナメント」で、4日間トータル10アンダーで優勝という快挙を成し遂げました。ゴルファーなら誰もが夢を見る“グリーンジャケット”にその腕を通しました。大変な努力の成果と思います。感動をありがとうございました。 |
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日本の総人口は2009年には約1億2800万人でしたが、年を重ねるごとに漸減し、概算で令和3年3月1日現在、1億2548万人と約10年で300万人程の減少を認めています。人口減少の主な原因の一つに出生数の減少があります。2020年1月から12月の出生数は、前年比2万5,917人減の87万2,683人でした。その一方で死亡数は138万4,544人で、11年ぶりの減少を示し、出生数から死亡数を引いた「自然増減数」は-51万1,861人となっています。日本の人口ピラミッドの型をみると、生産年齢人口と年少人口の減少と老年人口の増加によって「つぼ型」を呈しています。出生数は、第2次ベビーブーム期(1973年)の約210万人をピークに右肩下がりとなっています。
一方、大分県の総人口と出生数も日本全体と相似的な傾向を認めています。県内の合計特殊出生率の推移をみると近年では県平均値は1.57を示していますが、私の居住地、別府市は1.30と平均値を下回っています。ただし、日出町を見ますと、1.63と県平均値を上回っております。
令和元年の大分県の出生数は7,696名でした。そのうち、1,970名、全体の約25%がハイリスク因子の一つである母親の年齢が35歳以上の高齢出産です。また、その受け皿となる分娩に携わる産婦人科の医師数は最近、60名から70名前後で推移していますが、近年、地域の中核となる病院が分娩の取り扱いを休止してきています。そのため、大分県の場合、県内分娩数の約8割を扱っている一次施設の有床診療所への負担が大きくなっています。当院でも別府市全体の出生数は漸減しているものの、昨年1年間の当院の出生数は前年比125%と増加しています。
2024年には働き方改革による医師の働き方の新制度が施行予定です。現在、産婦人科の有床診療所では、その労働力の多くを非常勤医師に頼っている施設もあります。このことは、今後、働き方改革による医師の時間外労働時間の上限が設定されることにより、有床診療所が非常勤医師の派遣を受けられなくなる可能性や二次、三次の医療機関において時間外救急患者の受け入れが困難になる可能性を秘めています。過労死を防ぐことは重要ですが、このような事態になることは避けなければなりません。日本医師会は2024年に向けて様々な対策を検討しています。今後、より現実に即した働き方改革となることを期待しています。
『令和3年 春の全国交通安全運動』に参加し、交通安全街頭啓発活動を行いました。
日時:4月15日(木)午前7時30分~8時 参加:加賀山茂会長、臼杵德二会員、 宮﨑仁史会員、永井雅充会員 |
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