事務局 〒879-1506 | |||
大分県速見郡日出町3904-6 | |||
医療法人 久寿会 鈴木病院 | |||
TEL : 0977-73-2131 FAX : 0977-73-2132 | |||
mail : jimu@suzuki-hp.or.jp | |||
会長 | 加 賀 山 茂 | ||
副会長 | 佐 藤 雪 | ||
幹事 | 秋 吉 尚 康 | ||
公共イメージ委員長 | 佐 藤 英 隆 |
例会日 | 火曜日 | 19:00 | |
会 場 | 日出町 | ホテル&リゾーツ別府湾 <ハイブリッド例会> |
■出席報告 | 河野健二会員 | ||
会員総数 | 19名 | ゲスト | 0名 |
会員出席数 | 10名 | ビジター | 0名 |
会員出席率 | 58.8%(10/17) | 出席者数 | 10名 |
前々回出席率 | (3月16日) 82.4%(14/17) |
修正出席率 | (3月16日) 83.3%(15/18) |
100%連続回数 | 0回 | 100%通算回数 | 375回 |
出席免除会員 | 山田滋彦会員、上野公則会員 |
● メイクアップ | |
事前 | 3月25日花見例会出席(山田滋彦会員、上野公則会員、上野浩伸会員) |
事後 | |
● 欠 席 | 穴井伸一会員、本多和夫会員 河野健二会員、奥村元一会員 佐藤貴代会員、田村 悟会員 上野浩伸会員、上野公則会員 山田滋彦会員 |
点鍾 | 19:00 |
ロータリーソング | 君が代、奉仕の理想 |
ゲスト | |
ビジター |
日出RC会長 加賀山茂
第23回 地方創生とSDGs
これまでの会長の時間で,私は,ロータリークラブの基本的な理念について,「四つのテスト」の意味(第1回),「ロータリーの目的」の意味(第2回),「五大奉仕部門」(第3回),「公平とは何か」について,タクシーの相乗りの場合の料金の公平な負担について検討させていただき(第5回),「微笑みを微笑みで返す」とか「いただいたら,お返しする」とかという共感脳の抱える「やられたら,やり返す」というジレンマ(第6回),
偽りの親睦と四つのテストの関係(第7回),新型コロナウイルス感染症対策(第8回),善行とは何か(第9回),善行褒章とその基準(第10回),善行褒章基準の日独比較(第11回),子ども食堂(第12回),地方創生(第13回),コロナ禍における国民の三大義務の支援(第14回),機会の三つの扉の応用(第15回),前期の反省と後期の抱負(第16回),今年度後期の抱負と提案(第17回)では,Web例会の可能性について話し,前回には,日出ロータリークラブが,近隣のクラブに先駆けて対面とリモートを併用したハイブリッド例会を実現した意義,SDGsと日出ロータリークラブとの関係(第19回)について,オンライン会議を介したのを契機に,Zoomの使い方(第20回),日出町で問題となっているムスリムの墓地の問題(第21回),子どもの能力と善行褒賞(第22回)、地方創生とSDGs(第23回)について,話しました。
そして,いずれの回においても,本年度のRI会長(Holger Knaack氏)のテーマである「ロータリーは機会の扉を開く」を活用させていただき,3つの扉の色に即して,赤い扉は,「親睦(和らぎ睦び)」として,黄色の扉は,「職業倫理の向上」として,青の扉は,「次世代への奉仕活動の実践」として整理させていただきました。
今回は,IMの話題と関係する子ども食堂について,話したいと思います。
国際ロータリークラブの「社会奉仕に関する1923年の声明」は,「超我の奉仕」について,以下のように述べています。
ロータリーは,基本的には,一つの人生哲学であり,それは利己的な欲求と義務およびこれに伴う他人のために奉仕したいという感情との間に常に存在する矛盾を和らげようとするものである。この哲学は奉仕-「超我の奉仕」の哲学であり,これは,「最もよく奉仕する者,最も多く報いられる」という実践的な倫理原則によるものである。
この考え方は,利己的な欲求と利他的な義務・奉仕とを対立的なものとする考えに基づきつつも,それを超克しようとしています。
この考え方を推し進め,むしろ,利己と利他とを矛盾・対立するものと考えるのではなく,「社会的動物」としての人間は,利己主義を抑制する方法としての「管理社会」から,一人ひとりが自分の守備範囲を少しばかり他人に奉仕することによって,利己的な考え方を保持したまま,奉仕し合う「支援社会」へと移行させていくことが必要なのです。
このようなロータリークラブの奉仕の精神を高く評価し,自分の守備範囲を少しばかり超えて他人に奉仕することを通じて人類が目的としている平和で豊かな社会へと向かうことができるという「利他性の経済学」(舘岡康雄『利他性の経済学-支援が必然となる時代へ-』新曜社(2006/4/1))が,世界的に注目を集めています。
ロータリークラブの公式標語「超我の奉仕」は,1911年にベンジャミン・フランク・コリンズによって提唱されたものですが,そこでの「最もよく奉仕する者,最も多く報いられる」という意味は,奉仕すれば,回り回って結局は得をするという単純な意味ではなく,自分の殻に閉じこもって,自分の仕事だけすればよいという考え方では,実は,経済的な効率性も合理性も実現できない。自分の殻を破って,他人の領域に対して支援をすることによってのみ,経済的効率性も合理性も実現できるということを意味しているのです。
後に述べるように,他人の領域に属する義務を支援することで,組織全体の効率性と合理性が実現できるというのが,「超我の奉仕」の精神なのです。
このことを国や自治体に拡張すると,政府(地方政府を含む)は,市民の義務について,それを履行できない市民がいる場合には,それをほったらかしにするのではなく,「誰一人取り残されない」という精神に則り,義務を支援する方法を考え出すべきだということになります。政府とロータリークラブは,市民の義務の支援と市民への奉仕活動を通じて協力し合うべきなのです。
以上の点を踏まえるならば,日出ロータリークラブの奉仕活動の究極の目標は,日出町の町民の義務(教育を受けさせる義務(憲法26条2項),勤労の義務(憲法27条1項),納税の義務(憲法30条),環境に対する義務)を町民が滞りなく履行できる仕組みを構築するよう,町に対して提言することだと,私は考えています。
実は,このことを通してのみ,日本国憲法第25条が国民に約束している「健康で文化的な生活を営む」という,国民の基本的人権を実現することができるのです。
わが国には,絶対的貧困者(1日1.9ドル(日本円にして約200円)未満の生活者)はほとんどいないものも,相対的な貧困者はかなりの率を占めています。
相対的貧困とは,全世帯の所得の中央値の半分以下の生活者をいいます。日本の場合,所得(等価可処分所得)の中央値は,244万円(2015年調査)なので,その半分以下の年収122万円以下が相対的貧困となります。
厚生労働省の調査によると,日本では,相対的貧困が全人口のうちに占める割合は15.7%。日本人の約6人に1人が貧困層に該当する計算になります。
OECD加盟国の平均は,11.8%(2019年8月)なので,日本は先進国の中でも,相対的貧困の割合がかなり高い国となっています。
貧困の原因は,生存のための費用が高すぎる点にあります。水道代と電気代をゼロにする工夫をすれば,生活は楽になり,非常に多い滞納者をゼロすることも可能です。
日出町には,バイオマス発電,水力発電(水路発電,潮力発電),風力発電(洋上発電),太陽光発電等によるクリーンエネルギー源を有しています。
これらの潜在的なエネルギー源を有効に開発し,活用すれば,電気代を無料化することが可能となります。
このための調査研究を日出ロータリークラブで行い,日出町に提言すべきだと思います。
わが国では,7人に1人の子どもが相対的貧困に陥っているといわれており,給食だけで一日の栄養を摂取している子ども,給食を姉妹兄弟に分け与えるために,給食を食べずに持ち帰る子どもいるのが現状です。
ですから,日出ロータリークラブの次年度からの計画に,子ども食堂の建設支援,キッチンカーを使った子ども食堂の運営支援を行うべきだと考えており,この抜本的な支援を日出町に提言すべきだと考えています。
質の高い教育をみんなが受けられるためには,教員の質の向上が必要です。今年は,コロナ禍で実現できませんでしたが,コロナ禍が収まった暁には,日出ロータリークラブで実行するイエナプラン・オランダ研修への教員の派遣を強力に推し進めるとともに,日出町への支援を要請すべきだと考えます。
日本の学生は,卒業後に起業する割合が非常に低いのが特色です。大学で,企業に役に立つ教育を受けていないからです。日本の大企業が行き詰まりを見せている現状において,義業を支援する機関を創設し,日出町で働く若者を増やすべきです。この点も,調査権有を行って日出町に提言すべきだと考えます。
まちづくりには,知恵とお金が必要です。国の補助金を頼るだけでなく,デジタル化され,ブロックチェーンで偽造を防止する地方通貨を発行し,MMTを活用して,国に頼らない財源を創出すべきだと考えています。
・伊藤美佳=齋藤恵(マンガ)『マンガでよくわかるモンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』かんき出版(2020/2/17)
・新井紀子『AIに負けない子どもを育てる』東洋経済新報社(2019/9/19)
・石川一郎『2020年からの新しい学力』SB新書(2019/9/15)
・石戸奈々子編『日本のオンライン教育最前線-アフターコロナの学びを考える』明石書店(2020/10/1)
・大川繁子『92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て』実務教育出版 (2019/9/11)
・落合陽一『2030年の世界地図帳-あたらしい経済とSDGs,未来への展望-』SBクリエイティブ(2019/11/22)
・カイム・ペレルマン(江口三角 訳) 『法律家の論理―新しいレトリック』木鐸社(1986)
・加賀山茂『現代民法 学習法入門』信山社(2007)
・加賀山茂「コロナ時代の教育と国民の義務に対する支援の必要性」『法と経営研究第4号』信山社(2021年1月)
・筧裕介『持続可能な地域の作り方-未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン』英治出版(2019/5/10)
・蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書 (2020/8/20)
・岸見一郎『アドラー心理学入門-よりよい人間関係のために』ベストセラーズ (1999/09)
・木村泰子『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方」』青春出版(2020/11/20)
・西 剛志『脳科学者が教える子供の自己肯定感は3・7・10歳で決まる』PHP研究所(2020/4/2)
・ドナ・ヒックス(ノ・ジェス (監修), ワークス叔悦 (訳))『Dignityディグニティ 』幻冬舎(2020/3/2)
・平川理恵『クリエイティブな校長になろう-新学習指導要領を実現する校長のマネジメント-』教育開発研究所(2018/4/6)
・福岡伸一『生物と無生物のあいだ』講談社現代新書(2007/5/20)
・福岡伸一『生命と食』岩波ブックレット(2008/8/6)
・福岡伸一『できそこないの男たち』光文社新書(2008/10/20)
・福岡伸一『せいめいのはなし』新潮文庫(2014/11/1)
・岡伸一『新版 動的平衡1-生命はなぜそこに宿るのか(生命とは何か)-』小学館新書(2017/6/5)
・福岡伸一『新版 動的平衡2-生命は自由になれるのか(生命はどこから来たのか)-』小学館新書(2018/10/8)
・福岡伸一『動的平衡3-チャンスは準備された心にのみ降り立つ-』木楽舎(2017/12/1)
・福岡伸一『最後の講義 完全版』主婦の友社(2020/3/31)
・幕内秀夫『子どもをじょうぶにする食事は,時間も手間もかからない』ブックマン社(2019/10/10)
・南博=稲場雅紀『SDGs-危機の時代の羅針盤』岩波新書(2020/11/20)
・宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』新潮新書(2019/7/25)
・諸富祥彦『スマホに負けない子育てのススメ』主婦の友社(2018/9/30)
・リヒテルズ直子『今こそ日本の学校に!イエナプラン実践ガイドブック』教育開発研究所(2019/9/1)
・リヒテルズ直子『手のひらの5円玉-私がイエナプランと出会うまで-』ほんの木(2020/10/21)
・ジェレミー・リフキン(柴田裕之訳)『限界費用ゼロ社会-<モノのインターネット>と共有型経済の台頭-』NHK出版 (2015/10/27)
・ジェレミー・リフキン(柴田裕之=伊藤陽子訳)『スマート・ジャパンへの提言-日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ-』NHK出版(2018/4/25)
・L・ランダル・レイ(中野 剛志=松尾 匡・解説, 島倉 原=鈴木 正徳・訳)『MMT現代貨幣理論入門』東洋経済新報社 (2019/8/30)
・渡辺信一『AIに負けない「教育」』大修館(2018/8/1)
別府東RC | 4月 8日(木)の例会は杉本会員傘寿・甲斐会員古希お祝い会のため、18:30~べっぷ昭和園へ変更します |
中津平成RC | 4月 8日(木)の例会は花見例会のため、18:30~割烹 丸清へ変更します |
4月22日(木)の例会は12:30~ヴィラルーチェへ変更します | |
大分南RC | 4月 9日(金)の例会は休会します |
4月23日(金)の例会は休会します | |
4月30日(金)の例会は休会します | |
湯布院RC | 4月20日(火)の例会は4月18日(日)地区研修協議会 リモート会議参加へ変更します |
4月27日(火)の例会は休会します | |
5月 4日(火)の例会は休会します | |
大分臨海RC | 4月26日(月)の例会は休会します |
大分RC | 4月27日(火)の例会は休会します |
大分中央RC | 4月27日(火)の例会は休会します |
大分城西RC | 4月28日(水)の例会は休会します |
大分東RC | 4月29日(木)の例会は休会します |
宇佐RC | 4月29日(木)の例会は休会します |
別府RC | 4月30日(金)の例会は休会します |
鈴木貫史会員(W): | 当院の院内玄関に、臼杵会員による患者様を和ませる桜のフラワーアレンジメントをして頂きました、感謝。 |
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加賀山茂会長(T): | 母親と母親の昔からのお知り合いと私の三人で海辺でお花見をしました。良い親孝行が出来ました。 |
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コロナ禍の中、どのようにすればIM(インターシティーミーティング)を開催出来るか、また開催を見送ったほうが良いのか、また臼杵ガバナー補佐より大分・熊本の各クラブの状況等をお聞きしました。
検討の結果、皆様に御迷惑をかけない様な企画で実施しようということとなり、日出クラブ内にIM実行委員会を立ち上げました。
また臼杵ガバナー補佐より、早急に大分第3グループ会長・幹事会の開催を行うて手はずとなり、4月19日(月曜日)午後6時半からホテル&リゾーツ別府湾にて行います。大分第3グループの各会長幹事様からの屈託のない御意見・御要望をお聞かせ頂きたいと思います。
その後、臼杵ガバナー補佐より20日の日出クラブ例会にて、前日に行われた会長幹事会の結果のご報告をして頂き、今期のIMの進め方に反映させたいと思います。
『令和3年 春の全国交通安全運動』に参加し、交通安全街頭啓発活動を行いました。
日時:4月6日(火)午前7時30分~8時 参加:加賀山茂会長、吉弘秀二会員、鈴木貫史会員、 宮﨑仁史会員、永井雅充会員 日出町長 本田博文様と記念撮影 |
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