4つのテスト
事務局 〒879-1506
大分県速見郡日出町3904-6
医療法人 久寿会 鈴木病院
TEL : 0977-73-2131 FAX : 0977-73-2132
mail : jimu@suzuki-hp.or.jp
会長加 賀 山 茂
副会長佐 藤  雪
幹事秋 吉 尚 康
公共イメージ委員長佐 藤 英 隆

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例会日火曜日19:00
会 場日出町ホテル&リゾーツ別府湾
■出席報告吉弘秀二会員
会員総数19名ゲスト2名
会員出席数13名ビジター3名
会員出席率72.2%(13/18)出席者数18名
前々回出席率 (9月15日)
72.2%(13/18)
修正出席率 (9月15日)
72.2%(13/18)
100%連続回数0回100%通算回数375回
出席免除会員山田滋彦会員、上野公則会員
● メイクアップ  
   事前     
   事後     
● 欠 席 穴井伸一会員、本多和夫会員
河野健二会員、奥村元一会員
田村  悟会員、山田滋彦会員
点鍾 19:00
ロータリーソング 君が代、奉仕の理想
ゲスト ダカル ビシャル様
ディルキ ターラカ様
ビジター 大森 克麿様
山名 賢明様
片山 勇 様

会長の時間

日出RC会長 加賀山茂

ウイルスの実態と日本式対応策


 はじめに

 これまでの会長の時間で,私は,ロータリークラブの基本的な理念について,「四つのテスト」の意味(第1回),「ロータリーの目的」の意味(第2回),「五大奉仕部門」(第3回),「公平とは何か」について,タクシーの相乗りの場合の料金の公平な負担について検討させていただき(第5回),「微笑みを微笑みで返す」とか「いただいたら,お返しする」とかという共感脳の抱える「やられたら,やり返す」というジレンマについて(第6回),偽りの親睦と四つのテストの関係(第7回)について話しました。画像そして,いずれの回においても,本年度のRI会長(Holger Knaack氏)のテーマである「ロータリーは機会の扉を開く」を活用させていただき,3つの扉の色に即して,赤い扉は,「親睦(和らぎ睦び)」として,黄色の扉は,「職業倫理の向上」として,青の扉は,「次世代への奉仕活動の実践」として整理させていただきました。
 今回は,世界中に大きな被害を及ぼした新型コロナウイルス禍について,ウイルスの生物学的実体,日本式対応策の功罪,今後の社会がどうなるのかについて話したいと思います。


1. ウイルスの実体

(1) 武村政春『ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!-役に立つウイルス・かわいいウイルス・創造主のウイルス』さくら舎(2019/1/11)を読んで

 私たちは,ウイルスは,人間を害する敵だと考えています。画像しかし,本書を読むと,ウイルスは,人間の誕生よりもずっと以前から地球上に存在し,しかも,電子顕微鏡でしか確認できないほど微小であり,絶滅させることができない存在であり,バクテリオファージのように無害で有益なものもあり,共存するほかない存在なのです。
 右の図を見ればわかるように,精子が卵に入り込んで,精子の遺伝子を卵に結合させて増殖する様は,まさに,ウイルス粒子が宿主の中で増殖する様と類似しています。





(2) 中屋敷 均『ウイルスは生きている』講談社現代新書 (2016/3/20)を読んで

 この本を読むと,ウイルス感染症は,変異したときの感染者の致死率が99%であっても,年ごとにその致死率が下がり,半分以下に落ちること,その原因はウイルスの生存戦略として,新しい宿主に適応するからだということを,例を挙げて明確に論じています。画像 1950年代にオーストラリアに持ち込まれた24羽のウサギが全土の70%に広がり,数十億羽に繁殖して農作物等を荒らしたために,ウサギ粘液腫ウイルスによって駆除するという作戦が実施された場合の顛末は,興味深いものです。
 このウイルス作戦によるウサギの致死率が徐々に低下し始めます。当初,実験室では,99.8%,野外においても90%以上の致死率を誇っていたウサギ粘液腫ウイルスが,2年後には,致死率80%程度,そして6年後には20%程度へと急激にその効果を低下させていったのです。その原因は,当初は,ウサギの耐性・抵抗性に求められたのですが,実は,ウイルス側に変化が生じていたのです。
 6年後のウイルスをそれを経験していないイギリスの実験室のウサギに接種してみると,6年前(1950年)の致死率99.8%を大きく下回り,致死率50%前後に低下していたことが明らかとなりました。この場合,実験に使われたウサギの遺伝的な性質は全く同じであり,ウサギが強くなったのではなく,ウイルスの毒性それ自体が低下していたというのです。
 人類を恐怖のどん底に突き落としたあの「スペイン風邪」の毒性(感染者は,鼻血を出したり,咳き込んで血を吐いたり,耳から出血したりして,苦しみで七転八倒し,こども,若者,高齢者が,世界で少なく見積もっても4,000万人が死亡した)も,実はパンデミックの発生から数年で大きく低下したことが報告されています。


2.新型コロナウイルス禍で日本はかわるだろうか

 村上陽一郎編『コロナ後の世界を生きる-私たちの提言』岩波新書(2020/7/17)に収録されている藻谷浩介「新型コロナウイルスで変わらないもの・かわるもの」(本書258-279頁)を読んでみると,以下のような現実と向き合わざるをえなくなります。

(1) 新型コロナウイルス禍の日本における現状(本書262頁)

 新型コロナウイルスに関しても,「世間で共有されるイメージ」は,一次情報からは遠く離れたところで,三次情報(意見や憶測を書いた記事とか,まとめサイト,ワイドショーなど)と循環参照をしあいながら形成されるものであって,実態を反映していない。
 新型コロナによる日本の最終的な死者数の水準は,100万人あたり10人程度で収まる気配である。2019年にインフルエンザで亡くなった日本人は100万人当たり27人だったが,その3分の1程度ということだ。2019年に旧来型の肺炎(誤嚥性肺炎を除く)で命を落とした日本人と比べると70分の1未満となる。さらにいえば,新型コロナ,インフルエンザ,旧来型肺炎,そのいずれでも死者の大多数は後期高齢者であって,中年以下の年代の生命の危険は小さい。


(2) コロナで日本は変わらない(本書264頁)

 日本人にとって避けたい事態とは,…自分の属する「世間」の中で「あいつは不注意にもコロナに感染した」「あの地域(あの会社)はうかつにも感染者を出した」と後ろ指を指され続けることである。そのため,「インフルエンザのようにコロナへの感染が当たり前になるまでは,人よりも先に罹患して世間や政府に余計な口出しをされたりしないように用心せねば」というような日本的心情が強く働き,強制ではなく自制,管理ではなく自粛が通用する事態を生んだ。
 用心といっても,「手を洗う,マスクをする,室内を清潔にする,他人に触れない,近い距離での大声の会話は慎む,といった昔から変わらない所作をするだけ」のことだ。湿気が高い島国で,食中毒に代表される感染症を防ぐために生活に根付いているものばかりである。「行動変容」の逆で,習慣を変えずに振舞ったら今回でも効果的だったのだ。
 今回,クラスターの発生源となった例を聞かないにもかかわらず,ホテル,旅館,通常の飲食店,特急や飛行機などはガラガラとなった。だが,他方で,通勤を続ける人は続け,喫煙者は喫煙し,一部夜の店も自粛要請に従わずに営業を続けた。オフィスや夜の街を強制的に休業させることなく,学校や幼保だけを閉鎖するというのは本末転倒である。しかしこのように「オジサンの事情」を優先し,子どもとその親にツケをまわすというのはこれまた,過去半世紀近くも少子化を放置してきたのに誰も責められない日本の,伝統に則る行動に他ならない。


(3) 変わるとすれば,「伝統回帰」の方向へ(本書267-271頁)

 日本の伝統でありながら,戦後体制において(場合によってはそのずっと前から)ないがしろにされ,過度にそこから外れた方向に社会が誘導されてきたものとして…「通商を重視した周辺諸国との妥協と融和,女性のリーダーシップへの信頼,小さくて弱い中央政府,多極分散型国土構造,空論よりも実学の重視こそ,日本そのものの伝統」だった。
 男尊女卑の風潮もゆっくりゆっくり改めつつあるが,そもそも考えれば日本の歴史で最初に史書に名を遺した権力者は女王卑弥呼であり,神話上で一番偉い神様は女神の天照大神,国づくりもイザナギ・イザナミの男女共同参画によってなされたのである。
 最初の小説家は紫式部で,国字である平仮名を生んだのも女性だ。夫婦別姓を拒む"保守"の人がいるが,源頼朝と北条政子が夫婦だったと教科書で習った時点で,そもそも別姓の方が伝統であったことに気づかねばならない。
 江戸時代から戦後にかけての一律の男社会化は,どう考えても伝統から逸脱しすぎであり,実際にも女性リーダーを忌避するというような考え方は,だからこそ世代が若いほど先祖返りして薄れている。
 そのように考える筆者は,コロナ騒動をきっかけに,たとえば「インバウンド観光の再活性化(詳しくは272-273頁参照),地方分権,経済機能の地方分散,女性のリーダー層への進出拡大,手に職をつける教育の復権」といった,実は"伝統回帰的"な現象が強まることもあるのではないかと,若干の期待をかけている。中央政府の機能不全が繰り返し露呈しているのも,伝統回帰と考えれば納得がいくのだ。
 この論考の筆者は,このほかにも,さまざまな鋭い分析,インバウンド観光の留意点(本書271-274頁),経済の東京一極集中の見直し(本書275-278頁)など有用な提言をしていますので,本書を手に取って読まれることをお勧めします。


3.おわりに(結論)

(1) ウイルスとは戦っても意味がない。共存の方法を考えよう

 新型コロナウイルスも,やがて新型でなくなり,常在的な風邪ウイルスと化してしまうでしょう(福岡伸一「ウイルスは撲滅できない共に動的平衡に生きよ」養老孟司=ユヴァル・ノア・ハラリ=福岡伸一=ブレイディみかこ=ジャレド・ダイアモンド=角幡唯介他(朝日新聞社編)『コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線』朝日新書(2020/8/11)所収)。
 宿主の側が免疫を獲得するかどうかにかかわらず,ほどほどに宿主と均衡をとるウイルスだけが適者生存して残ることになるからです。


(2) ウイルスに対しては,日本の伝統方式で対処しよう

 湿気が高い島国で,食中毒に代表される感染症を防ぐために生活に根付いている日本の伝統文化,すなわち,手を洗う,風邪の症状が出たらマスクをする,靴を脱いで室内を清潔にする,他人に触れない,近い距離での大声の会話は慎む,よく働くといった昔から変わらない所作をすることが,ウイルスに対する最も自然で長続きのする対策です。


(3) 日本の伝統を見つめ直し,女性のリーダーを育てよう

 日本男性の多くは,家庭では,女性のリーダーシップに従っています。ところが,社会に出ると,女性のリーダーシップを妨害している男性が多い。これに同調する女性が多いのにも驚かされます。新型コロナウイルス禍を良い機会として,紳士たるロータリアンは,家庭でそうしているのと同じように,女性のリーダーシップを尊重し,男性から女性への大政奉還を行う時期に差し掛かっていると自覚すべきでしょう。
 「ロータリーは機会の扉を開く」の意味を「ロータリーは,女性のリーダーシップの扉を開く」という意味に解釈すべきだと,私は考えています。



幹事報告

本日の予定
  • 米山奨学生卓話 ダカル ビシャル様 ネパール出身 APU
  • 第5回定例理事会
本日のゲスト
  • ダカル ビシャル様(米山奨学生 APU)
  • 大森 克麿様(ガバナーエレクト 大分キャピタルRC)
  • 山名 賢明様(米山カウンセラー 別府北RC幹事)
  • 片山 勇 様(地区職業奉仕副部門長 2720ジャパン大分・熊本ロータリーEクラブ)
  • ディルキ ターラカ様(米山学友)
次週の予定
  • 10月13日(火)外来卓話 大分大学経済学部教授 鵜崎清貴様
今後の予定
  • 10月20日(火)イエナプラン オランダ研修の現況について
  • 10月27日(火)外来卓話 豊後通運株式会社代表取締役会長 中島 茂樹様(杵築RC)
今週の配布物
  • 週報(第1699回分)
  • ガバナー月信10月号
今週の回覧物
  • 地区事務所より『青少年交換委員会よりお知らせ』
  • 米山奨学会より『事業報告書、決算報告書、豆辞典、寄付マニュアル、等』
お知らせ
  • (*) 9月30日(水)秋の全国交通安全運動(交通安全街頭啓発活動)
     参加:加賀山茂会長、臼杵德二会員、鈴木貫史会員、宮﨑仁史会員
  • (*)10月のロータリーレートは、1ドル=105円
  • 第37回 別府市近隣7RC親睦ソフトボール大会
     日時:10月17日(土)09:00~野口原グラウンド
                 18:00~懇親会(両築別邸)
  • 社会奉仕・国際奉仕・公共イメージ 合同セミナー
     日時:11月 7日(土)13:00~16:00(受付開始12:30~)
     場所:大分県消費生活・男女共同参画プラザ「アイネス」
     登録:臼杵德二ガバナー補佐、加賀山茂会長、秋吉尚康幹事、吉弘秀二会員、
        佐藤英隆会員、上野公則会員、石和桂子会員、上野浩伸会員
  • 職業奉仕ハイブリッドセミナー
     日時:11月21日(土)14:00~16:00(受付開始13:30~)
     場所:熊本城ホール、大分コンパルホール、もしくはZOOMオンライン会場
     登録:上野公則会員、上野浩伸会員


例会変更
湯布院北RC10月13日(火)の例会は『早朝例会』の為、『06:30~場所未定』へ変更します
 10月20日(火)の例会は『10月17日(土)09:00~別府市近隣7RC親睦ソフトボール大会』へ日にちと例会場所を変更します

ゲストご挨拶

大森 克麿様(ガバナーエレクト 大分キャピタルRC)

画像皆様こんばんは。
元来出不精で、あまり他クラブの例会には出席していないのですが、ここ日出ロータリークラブの例会は3回目です、一番多い出席ではないかと思います。
また、上野公則さん、上野浩伸さんと地区活動でお世話になっております。ガバナーエレクトを拝命しておりますがロータリー活動は片山会員がいらっしゃいますので言わないことにします。片山会員の方がはるかに詳しいです。実は遠い親戚になります。
さらに本業の方も加賀山先生がいらっしゃいますので発言を控えたいと思います。米山奨学生卓話は大好きなので、今晩はよろしくお願いいたします















片山 勇 様(地区職業奉仕副部門長 2720JapanO.K.ロータリーEクラブ)

画像皆様こんばんは。
職業奉仕副部門長とご紹介がありましたが、米山奨学生選考委員会委員でもあります。本日の米山奨学生卓話を楽しみにしております。






卒業の報告ならびに米山奨学金支援に対してのお礼
ディルキ ターラカ様(米山学友)

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(事務局より)素晴らしいスピーチでしたがディルキさんとメールが上手く繋がらず、再度、原稿を頂き掲載いたします。大変申し訳ございません。













委員会報告

第35回 日出RC旗争奪少年野球大会ついて 青少年奉仕委員長 宮﨑仁史会員

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 令和2年9月19日(土)、20(日)の2日間にわたり、日出町糸ケ浜海浜公園運動場において、第35回日出ロータリークラブ旗争奪少年野球大会が開催されました。例年通り2日目の試合開始前に来賓を招いて開会式を行いました。両日とも、天候にも恵まれ選手も来賓も清々しい秋空のもと、気持ちの良い時間を共有しました。
 開会式は、加賀山会長、本田博文町長の挨拶から始まり、来賓の皆さんの紹介と続きました。(来賓:杵築日出警察署 種子田生活安全課長、堀 日出町教育長、大塚豊岡小学校長、恒川日出小学校長、西村藤原小学校長)
 前年度優勝の豊岡少年野球クラブより、優勝旗の返還のあと、本田町長と加賀山会長の始球式で、5チーム総当たりリーグ戦の後半が行われ、白熱する試合の連続でした。当日は、大分合同新聞社、ケーブルテレビの取材も来て頂き、思い出に残る試合の数々となりました。
 早いもので、大会も35回目を数え、かつてプレーをしてきた少年少女が、親となり我が子を見守る場面もありました。大きな大会ではありませんが、地域の皆さんとの一体感を感じる貴重な行事として今後も継続していきたいとクラブメンバー全員が考えています。



ニコボックス

加賀山茂会長(T):  イエナプラン・オランダ研修について理解を深めていただくため,日出町のすべての小学校の校長先生にお会いして,イエナプラン教育の内容を説明しました。
 校長先生方からは,教育委員会にも働きかけるようにとのアドバイスをいただきました。
 なお,児童の善行表彰に関する校長先生方の感触をお伺いすると,現在の平穏な状況が続けば,日出ロータリークラブから児童に表彰状を渡すことに支障はないだろうとのことでした。校長室が密になるようだったら,別の会議室を用意するつもりだとおっしゃってくださる校長先生もいらっしゃいました。いつも通りトリプルでお願いします。
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山名 賢明様(W): 本日はよろしくお願いいたします。
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大森 克麿様(T): 日出ロータリークラブ例会は3回目の出席です。参加回数に合わせてトリプルでお願いいたします。
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バナー

 私は「ネパール人が語る人生の意味」のタイトルで卓話をします。画像

 私は現在立命館アジア太平洋大学、国際経営学部、4回生、ネパール出身のダカルビシャルと申します。私はネパールの小さな村で生まれました。想像しにくいと思いますが、病院もいかず、家の階段の下で私の人生は始まりました。ネパールは南アジアにある小さな国で、まだ昔の文化や建物もたくさん市内に残っています。食べ物の種類だけではなく、伝統衣装などもたくさんの種類があります。みなさんはネパールをヒマラヤの想像し、寒い国だと想像する人もいると思いますが、ネパールの南の方では森がたくさんあり、野生の動物(ゾウ・虎など)が住んでいます。

 私はネパールで生まれましたが、幼稚園の時に日本にきて、日本で教育を受けました。筑波の外国人がたくさんいる地域だったため、多様性の大切さを小さい時から学んできました。しかし、ネパールに帰った私は日本とは全く違う文化に出会いました。日本と違って「いい子供」の意味は優しいなどではなく、試験に点数取れるかどうかでした。すなわち、試験でいい点数取ればいい子供であり、なければ悪い子供でした。

 日本語しか話せなかった私がネパール語と英語の教育でいい点数を取るのはほぼ不可能でした。私はそのまま5年間勉強し、高校生の全国試験を受けることになりました。その時私は「勉強すればいいのであれば、全力で勉強してやる」と自分に誓い、一生懸命勉強に力を入れました。なんと私は全国試験で学校一位になることができました。

 しかし、私の心は満足していませんでした。「点数取った後はなんなのか」などの質問を自分に聞き、高校人生を過ごしていました。そこで、私は世界を見ることにしました。しかし、世界を短時間で経験するのは無理でしたが、私はその時に立命館アジア太平洋大学と出会いました。90カ国以上から来る学生と一緒に勉強できる環境に行けば新しいことを学べると思い私は日本に留学しました。

 ネパールの環境で育った私は多様性の大切さや世界の経験しにAPUに入学しましたが、どうしても勉強だけに力を入れてしまいました。一年生の時はあまり活動ができず、1年がすぎました。しかし、ある日一つのきっかけで私は自分に誓いました。「自分の目標を絶対に果たす」。その日から私は自分の殻をやぶる活動に取り組み、昨日より今日成長し、今日より明日成長できるように頑張りました。そして、今年の9月で私は4年生になりました。失敗も色々経験し、辛い日も経験しましたが私はその経験を通していくつかの学びをしました。私はその学びを活かし今後も自分の目標に力を入れようと思っています。

 では、ネパール人に取っての人生とはなんなのか。それは映画です。人生が映画であり、一つ一つの場面の主役が自分です。そこで人間は様々な人と出会い、エピソードができ、そこで、何十年にかけて一つの映画を作るのです。ですので、私は今後も様々な人と出会い、新たなエピソードを作り、立派な映画が完成できるよう、一生懸命頑張りたいと思っています。


***
(会員からのご質問):ダカル ビシャルさんにとってロータリー活動とはどう言ったものとお考えでしょうか?
(回答):2年前まではロータリークラブというものは知りませんでした。今では「橋渡しの様なもの」と考えています。

例会風景

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米山奨学生ダカル ビシャル様へお花の贈呈 ディルキ ターラカ様へお花の贈呈